セカンドパスポート

セカンド・パスポートについてご説明いたします。
通常、パスポートといえば日本人であれば日本が交付するパスポートが一般的ですが、実はその他にも色々なパスポートが存在するのも事実です。

そのひとつに外国人パスポート(Foreign Passport)があります。これは例えば日本と関係の深い外国人等に便宜的に交付されるパスポートのことをいいます。

また、再入国許可書というものがあり、外国人に対して日本が再入国を担保(再入国許可)するために交付される書類のことをいいます。

難民旅行証明書とは、国連関連機関が身分証明証として難民条約・難民議定書に基づき認定された難民へ、難民を庇護している国が交付するパスポートです。


その他にも、国同士が敵視し合っていたり交戦状態にある複数の国へ渡航するさいに必要となる2冊目のパスポートもあったり、国同士が相手の国を認めていない場合に、その国へ訪問するために必要となるパスポート、韓国人が北朝鮮に渡航する為の「訪問証明書」、台湾人が中国大陸に渡航する為の「台湾居民来往大陸通行証」といったセカンドパスポートの種類があります。

また、アメリカなど二重国籍が認められている国の国民がパスポートを持つ場合もあります。「経済市民権プログラム」や「タックスヘイブン・税金避難制度」を持つ中米国などが発行するパスポートもあります。非公的機関が、旅券に偽したカモフラージュ・パスポートというものを発行したり、その国に多額の投資を行ったり、一定期間の居住により市民権を得た後にパスポートの発行を申請する事が出来る国がありました。多額のお金を支払うことができる人へは外交官用のパスポートを発行する国もありましたが、犯罪者やテロリストに悪用される場合があるため、911テロ事件以降、廃止する国が多くなりました。